2012年1月9日 22時45分 晴れ 日直:うだ
その頃の記憶はぼんやりと.
それでも, 20歳だった.
20歳の頃は, だらだら続く倦怠感と,
いつか確実にこの時期が終わる不安と焦燥,
それを否定するわずかな希望をすべて
とりあえず”今日”で覆い隠すような日々だった.
先のことなんか何も見えなくて.
それでもあの頃, イラストを描いていなければ
あちらべ こちらべ になることはなかった.
高校の頃, バンドをやっていたクラスメートの佐藤君に
「CDのロゴとかジャケットを作る仕事があるよ」と言われなければ
グラフィックデザイナーなんて考えもしなかった.
それは, 僕のノートの落書きを佐藤君が見たからで,
小さい頃, 姉の落書きを見なければ,
僕のノートが落書きだらけになることはなかった.
大きな選択と決断なんかじゃない.
なんとなくやっていたことだ.
強い意志なんかなくて.
ただ, 素直に.
それでも,
今につながっているという不思議.
20歳のみなさん, 成人おめでとうございます.