2012年5月10日 00:40 くもりのちあめ 日直:かわばた
こんばんは.水曜日の川端です.
先日の竜巻には驚かされましたが、本日も雨風ともにすごいですね.
今回は松山旅行の最終回になります.今回は滋賀県の朽木編となります.
1日目「みかんの国、松山」,2日目「瀬戸内の癒しスポット,大三島」はこちらから
前回は長文になってしまい申し訳ありません.
今回もかなりの長文です笑
それではお楽しみください.
【第3話 琵琶湖はずれのあたたかい土地,朽木】
3日目の今日は,一人で友達のいる滋賀県朽木まで行く事に.
初日一人で窓口へ行き,手間取っていたのもこのためでした.
今回,滋賀の安曇川(あどがわ)に10時に到着するためにはなんと松山を5時に出発することに…
直樹とガッキーは昼前の飛行機で発つため自分一人で寂しく出発.
かと思いきや,4時半頃誰かに蹴られて目が覚める.
ふと見ると,佐藤夫妻と直樹が起きていて旅立つ私をお見送りしてくれました♪
ガッキーは相変わらずだったけど笑.
ステキな友人に見送られ,暗闇の中鼻歌まじりで松山駅へ.
まずは特急しおかぜで岡山まで向かい,その後のぞみで京都に出る予定.
去り際にこんちゃんからもらった落書きみかんを窓際に置きながら
松山旅行を振り返り一句.寝ぼけ眼で作った恥ずかしい句なので見たい方は下記写真へ.
気付けば車内で居眠り,外を見れば四国と本州を結ぶ丸亀あたり.
折角なのでその光景を見ようと思っていたんだけど,いまいちどこにいるのか分からず
気付けば本州に…orz
…それにしても長い.
いまいち関西・近畿圏の大きさが分からないので岡山まですごく遠く感じられた.
だけど北海道で鈍行乗ったときの9時間に比べれば楽なもの!?
岡山,京都での乗り換えも数分しかなかったので焦っていたものの,難なくクリア♪
あまり新幹線の旅を経験していないので,こういうのドキドキする.
京都で安曇川行きの電車を待つ.
サラリーマンやらOLが朝の通勤で足早に通り過ぎる.
京都には1度しか行った事無いのだけれど,立派な都市なんだね.
サラリーマンなんていないイメージでしたよ.
少々の遅れはあったものの,友達のキャベツとの待ち合わせである安曇川に到着.
キャベツはNPO法人 緑の森協力隊で今年から朽木(くつき)に派遣された女性で,
大学院を休学して新しい道を画策している,とても頑張ってる子でもあります.
キャベツは車で迎えにきてくれたので,
早速乗り込みまずはキャベツが行きたいという琵琶湖の水鳥観察センターへ.
キャベツも赴任して十数日.そんな慌ただしい中に訪れる自分…
色々と間違っている気もするが,気にせず車を走らせる.
ところで,滋賀に降り立つのが初めてなのですが琵琶湖の大きさって半端じゃないですね.瀬戸内を経てきた自分には車窓から見える景色は海にしか見えなかったです.
観察センターを出てキャベツの派遣先の朽木へむかう.
朽木は安曇川から車かバスで3〜40分程度かかる場所で正直キャベツがいなければ
一生行かないと思われる場所に思われた.
安曇川から車を走らせると少しずつ田舎ならではの景色へと変わっていく.
川沿いの綺麗な桜並木.
山々に囲まれた広大な土地.
観光地のような賑わいはなくとも,考えていた以上とても素敵な場所だった.
もう少し早くくれば桜祭りがあり,またキャベツが初めて手がけたイベントだったらしくとても残念だった.
朽木に着くと昼前になっていた.キャベツの住まいを軽く見つつ(とても面白い住居だったけど個人情報保護方針につき伏せておきます笑),丸八百貨店と呼ばれる大正時代に建てられたような町の憩い所で地元のお母さんが作ったお弁当を購入.
山菜や卵焼き,古代米はとてもホッとする味でとても美味しかった.しかも,お母さんたちの粋な計らいで色々サービスしてもらっちゃいました♪
この辺りは,昔福井から京都へ鯖を運んでいたことから鯖街道と呼ばれていて,朽木もその地域に含まれている.そして朽木には『鯖・美・庵(サバビアン)』というオリジナルブランドなるものがあった.
お母さんに何でなのか聞いたら「さばびぁあ〜ん!なのよ♪」とだけ説明され苦笑い.「トレビアーン!」みたいなものですか?と聞いたら「そう,それよ!」とお母さんは気持ちよく返事してくれました.
お母さんたちにとってはそれが何かという説明は必要ではなく,自分たちの土地のブランドということが大切なんだな.と感じた.
お弁当も食べ,気持ちのよいお母さんたちの元を出て,キャベツの案内で朽木の町を案内してもらう.前日までと違い太陽が降り注ぎ散歩しているだけで気持ちがよかった.
支所にはチャレンジごみ袋という面白いものがあったのでパシャリ.
宿もキャベツの紹介でロッジの1棟を借りれる事になり一安心.
その後,車で朽木にある集落を案内してもらう.
それぞれが山の中にポツ,ポツとあり昔ながらの生活をしているのかと思えるような場所.けれど今朽木には新しい人が外部から入ってくるそうだ.奥深い山々の先にパン屋を経営している方や,キャベツと同じ様に協力隊を経て移住している方が多い.
その中の一人,元協力隊のシオザキさんと少し話をする事ができた.
シオザキさんは東京で仕事をしつつ,朽木で生活しているなんともあこがれの生活をしている.今度朽木を出て琵琶湖の方へ引っ越すらしいが,シオザキさんの部屋には組み立て中のバイクがあったり,手作りのおいしい飲み物をご馳走になりました.
急に来たのに歓迎していただきありがとうございました♪
その他にも街道の途中にある山上神社境内に農民が能楽を楽しんでいた家屋があり,そこにあった絵に自分大興奮.(調査不足のため説明ができない…写真は以下)
まだまだ書ききれない事が多いけれど,普段味わう事のできない土着文化や暮らしなど本当に興味深かった.
集落を1周していると気付けば夕暮れ時.
ロッジの件もあり急いで戻る事に.ここでもロッジのお父さんからお菓子のサービスが!
ロッジは川沿いにあり,しかも桜並木がとても綺麗.
今年から夜のライトアップもしており周囲の暗さと相まってとても良い雰囲気.
とはいえ,一日動き回って疲れていたため着いてすぐに目を付けていた
『朽木温泉 てんくう』へ.
やっぱこれだね♪
露天,サウナを堪能して大満足♪
その後,キャベツの行きつけの定食屋へ.
鯖街道に来たのならと,鯖寿司定食となれ鯖と呼ばれる発酵した鯖を食す.
さすが本場の鯖寿司も美味しかったが,なれ鯖がこの上なく美味♪
日本酒か焼酎が合うだろうなー
と思っていたけど,これ以上お酒を飲むと明日起きれないな…
とおっさん臭い考えがよぎり我慢.
旅の疲れが日々溜まっていくのっていやね.
案内してくれたキャベツと夜桜を堪能して,お礼を言いバイバイ.
忙しい中案内してくれてありがとうな、キャベツ!
よほど疲れていたのかロッジで明日の支度をしている最中に就寝…
そして,明日東京へ向かうのでした.
-後記-
なんだか尻切れとんぼになってしまいましたが,2泊3日の旅は終わりました.
今まで何度も旅はしていますが,当たり障りの無い観光地ではなく地元の人に案内してもらう方が何十倍も旅は楽しくなります.外側から見る町はどこも同じ見方になってしまいますが,その土地の文化や歴史などを見聞きすると途端に興味がそそられます.
また次旅に行く事がありましたら,こういった形でご報告(2:8になるかと思いますが…)させていただきたいと思います.
最後になりましたが長文・乱筆失礼しました.
皆さんもいい旅を!それでは